【4th IRアカデミー】第15回の講演資料を公開します。

「製造業のサービス化」と聞いて、皆さんは何を思い浮かべますか?
IoT?、サブスク?、DX?、「モノからコトへ」?、Product Service System(PSS)?
あなたはまだ 『製品を売る世界』 の中に閉じこもって居ませんか。

 

 2000年代に情報技術分野で「サービス工学」生まれ、SOA(Service Oriented Architecuture)などが提唱されましたが、この概念について他人事と思っていませんか。日本国内でも、KOMTRAX(コマツ社)やCADDiなどのサービスが生まれました。ですが、本当に起きている変化は、「製品にサービスを足す」ことだけではありません。「何を提供していくのか」 その認識そのものが変わり始めています。

 環境として、データ連携基盤化・モデル化・CPS/DT化・AI化など、これまでの製品の情報化が整いつつあります。製造業が、顧客の運用における「能力」を向上させたり、その「成果」を提供したり、更には「人材の成長」までも提供できるとしたら、製造業以外の参入者が環境を利用して市場を変えるかもしれません。勿論、製品は消えません。が、製造業とは何なのでしょうか? 製品とは? 価値とは? そして、サービス化とは何なのでしょうか?

 

今回のWebinarでは、株式会社アフレルの事例を題材に、

「モノ」とは何か
「価値」とは誰が決めるのか
製造業は何を再定義し始めているのか
を問い直します。

 

(本講座はWG1/産業IoTロードマップ調査研究委員会の活動の一環として実施しました。)

 

開催概要

1. 日時:2026年6月17日(水)

2. プログラム

 講演:「20年間で”二度”の転換点 サービス化への共通項」[講演資料

     谷口 花菜子 氏(株式会社アフレル/ロボティクス事業部 ビジネス・パートナーシップ・リード)

     中野 千咲 氏(株式会社アフレル)

 パネルディスカッション

 パネリスト:谷口 花菜子 氏、中野 千咲 氏
 モデレータ:水上 潔 氏

 

 講演ビデオ

※録画ミスにより冒頭部分を撮り直しています。

 

当日回答できなかった質問への回答を追記します

質問 回答
製造業は自社の商品の機能に興味を持ちがちですが、サービス化となると顧客の潜在ニーズに着目せねばなりません。実際の現場でそこに気づいた事例があれば、教えてください。 ご質問は、顧客の潜在ニーズ、つまり、顧客運用の見えている部分ではなく、見えていない顧客価値についての質問と理解します。工作機を例に考えると、現場の作業者は加工手順を考えて工具を用意し、材料の加工を行ないます。生産管理者から考えると、作業者と工作機が、いつからいつまで何の加工作業をしているのか、それが計画とどう違うのか、その違いが納期に影響を与えるのか、別の特急品の加工を割り込ませることが可能なのかなどが気になります。これらの判断に役立つ信号を機械から直接得られれば管理が楽になります。作業開始や終了をどの信号で得るのかは現場により違います。工作機を設計する際にこうした点を考慮する必要があります。その他、品質管理、コスト管理、エネルギー管理やCO2管理など様々が考えられます。加工作業だけ見ていてもこうした点はカバーできません。気付くとは、こうした個々の話に気付く前に、工作機が顧客の工場でどういう役割をしているのか俯瞰しないとならないということに気が付く必要があります。これは工作機が関与すべき情報サービスのほんの1例です。今回のアフレル社の設計体験サービスでは何を提供すべきか、具体・抽象・メタを行き来しつつ、その一方で設計とは何かという深遠な問題とも向き合う必要があります。具体的失敗を汎化して理解させるつまりメタで捉えるという気付きにするには相応の工夫が必要に思えます。こうした点が認知の難しさです。(回答者:モデレータ)

 

関連情報

4th IRアカデミー 開催履歴

 

以上