「つながる世界の製品設計を再構築するための準備ワークショップ – 『“何を考えたら考えたことになるのか”を考える』ための思考トレーニング -」の参加者を募集します。
製造業でも「つながる」ことが前提になりつつあります
かつて工作機械は独立した単体として設計・評価され、単体の機能追加や最適化が価値となる時代がありました。現在は『最適化』の範囲を単体からライン、工場、サプライチェーンへと拡大し、単体での設計・評価に加え、多くのシステムがつながった状態での設計・評価が必要です。特に近年では、製造業の様々な領域でデジタル技術の活用が前提となっています。
例えば――
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- 工作機械がインターネットにつながり、加工条件・稼働状況・工具状態を共有する外部のシステムまで考慮する
- 建設機械や産業機械が稼働データを送り、保全・運用・契約形態まで含めた範囲で設計・評価する
- 製品出荷後もデータを通じ可動状況を把握し、設計と改良とサービスを連続した一体のプロセスとして考える
第4次産業革命は更なる価値向上のため、より多くのシステムがつながることを指向しています。工作機械とつながるシステムは、質的にも量的にも現在とは比較にならないほど変化します。
この流れは工作機械に限らずB to Cを含めた製造業が生み出すあらゆる製品やサービスも同様で、「あったらいいなと思うモノ」や「できたらいいなと思うコト」が実現できる未来に着実に近づいています。
「つながるシステムの変化」がもたらす「設計の変化」
第4次産業革命で実現する「あったらいいなと思うモノ」や「できたらいいなと思うコト」は、デジタルプラットフォーム上に形成されるオープンエコシステムにおいて製品・サービス自体が規範に基づき自律的につながることが前提と予想されます。
『System of Systems』や『データスペース』といった技術的背景を理解し、それらの特性を踏まえた設計を行えば、現在と比較し革新的な製品・サービスを生み出すことができます。
設計は例えば――
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- 運用時の具体的なコンテキストは確定しきれない → 何がどの程度定まれば設計できたとするかを定義する
- 具体的には確定しないが、必要なシステムと確実につなげる → 接続の規範を定め、個別の接続は標準に準拠する
- 製品・サービスに関するあらゆる組織・システムとの連携を担保する → 各専門における暗黙の前提をすり合わせる
新たな時代の製品・サービスを生み出すには、新たな時代に適した設計が必要です。つまり、「現在の設計は何ができて何ができないか」を把握し、新たな時代に適するよう「設計を再定義」する必要があります。
なぜ今、「設計の再定義」が求められるのか
時代が進むほど製品・サービスに適用される技術が増え、センサー・デバイス・AIなど新たに実装される技術は高度化が進みます。一方で、時代が進むほど企画・開発・製造・運用・保守など製品・サービスを最適化するシステムライフサイクルの範囲が拡大し、組織を横断するようなプロセスの結合が進みます。
高度化した各種技術と結合した各種プロセスを「あったらいいなと思うモノ」や「できたらいいなと思うコト」に適合させ、第4次産業革命における製品・サービスとして実現するために、設計は例えば――
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- 製品・サービスの全体、および設計者の意思で仕様を決定可能な範囲を示す境界を定義する
- 製品・サービスの一部を担う複数のエコシステムについて、各エコシステム内外の要素の関係を可視化し構造化する
- 具体と抽象の往復を通じ、実現したい製品・サービスの概念を「曖昧な言葉」から「抽象的な表現」に昇華させる
自身および関係者の思考を俯瞰して捉え、「何を前提に、何を目的としてどう考えるのか」を整理し、対話を通じ止揚する力が、設計者の価値を決定します。新たな時代の製品・サービスに対する課題の多くは、個々の技術よりも設計時の思考にあります。
本ワークショップで扱うこと
本ワークショップでは、特定の技術や製品事例は学びません。
システム化、自律化、サービス化、環境対応が進む製造業において
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- 課題や要求を構造化して整理する考え方
- 暗黙の前提や思い込みに気づくための視点
- 異なる専門の知見を集合知としてまとめるプロセス
を、体験的なワークを通じて学びます。
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図:ワークショップで学べること
(出典:「第4回無人航空機の認証に対応した証明手法の事例検討ワークショップ※」事前学習資料より)
※第4回無人航空機の認証に対応した証明手法の事例検討ワークショップ:ReAMo(次世代空モビリティの社旗実装に向けた実現プロジェクト)によるワークショップ。RRIは本ワークショップの運営に協力しています。
こんな設計者の方におすすめです
普段の設計業務において、以下の点でモヤモヤしている方に参加して欲しいと考えています。
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- 製品・サービスを設計する際の思考の質を向上させたい
- 専門が異なる相手との議論を可能にする共通の考え方の軸を持ちたい
- 成功パターンの再現性が低く失敗パターンとの違いがよく分からない、成功パターンが分からない
本ワークショップについて(重要)
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- 技術解説・事例紹介・講演形式ではありません
- グループワークを通じ、自分の視点と他者の視点を照らし合わせます
- 正解を教える場ではなく、自身の認知や思考を見直すきっかけとなる場です
つながるシステムが前提となる時代に、設計者として何をどう考えるべきかを、一度立ち止まって整理してみませんか。
準備ワークショップの概要
身近で日常的な題材を用いた、認知・メタ認知に着目 したワークショップ形式の体験型セミナーです。グループを作りワークショップを行いますので、申込みされた方はできるだけ都合を付けてご参加ください。なお、同一会社及び団体からの参加人数制限はありません。
日時:2026年3月3日(火)10:00~17:00
場所:東京都新宿区高田馬場 1丁目 31-18 高田馬場センタービル12階
募集人数:最大で30人程度(4~5人/組 × 4~6組程度)
参加費:無料(ビル内に自動販売機はありませんので飲物は事前にご用意ください。昼食はコンビニ・飲食店などにて各自ご対応お願いします。)
申込締切:2月12日(木)
主催:RRI(協力:慶應SDM白坂研究室)
参加申込み方法:こちらの 【参加お申込みフォーム】をクリックし、入力フォームに必要事項をご入力ください。
※本講座へはRRI会員以外の方にもご参加いただけます。
※同一会社及び団体からの参加人数制限はありません。複数名ご参加の場合、個人ごとにそれぞれでお申し込みいただきますようお願いいたします。
※ワークショップ終了後、懇親会(任意参加・有料)を開催する予定です。
時間:17:30~19:30
参加費:有料(3,000円程度の予定です)
※お申込みいただいた方へは、2月13日(金)頃にご参加確認のメールをお送りする予定です。
参考:カリキュラム例
- 製作物のアイデア出し(ブレスト)
- アイデアの分類
- 製作物の定義
- 価値創出 魅力ある物にするキーワード探し
- アイデア化
- 検証
- 適合性確認
補足:
本ワークショップのカリキュラムは、「第4回 VUCA時代に求められる未来を設計するための準備ワークショップ」と同様の内容となります。既に受講済みの方はその旨ご承知おきください。
準備ワークショップご参加者の声
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- 目的に向けて何をどうやっていくのかを考える方法が我流になっており、体系的な方法論を持てておらず、そのため、かなりバイアスのかかった方法論しか考えることができていなかったが、バイアスを取っ払いやすくするための方法論が世の中にあることが分かった。また、”多様性”が大切なシーンを具体的に感じることができたこと。
- なじみ無い方に意見を伝えることは苦手です。その意味であえて参加させて頂きました。傾聴する、意見を伝える、バイアスに気づく。コミュニケーションと聞くほどにぼんやりとしていましたが、しっくり腹落ちしました。
- 同じ言葉で違うことを認識していることがある事実に気が付きやすくなりました。気が付けば、訂正ができることが多いため、齟齬が減っていると感じます。
- ブレストの体験ができた点や見知らぬ方々の中で自分の意見を述べ。建設的に議論を進める点はとても良い体験でした。
- 今回の限られた時間の中ですべてを理解するには至りませんでしたが、こういう考え方ができるんだ、という良い刺激になったと感じています。
- メタ認知ということで、自身の思考内の案と目の前のワークに付箋として表出している案とを意識的に把握しながら取り組むというのが面白かった。
- 取組におけるフレームを意識するというとかなり難解だが、実体験として意識と物理実態として見えると、認識のとっかかりとして非常にわかりやすくて良かった。
- ブレストを実施する際にやり方が分からず、これでは新規アイデアは出てこないだろうと時間を費やしても無駄だという思いが強くあった。今回参加することにより、ブレストから事業提案までの一連の流れを理解した。完璧に理解したという訳ではないが、既に上司はワークショップに参加しており、グループとしてメタ認知の理解を強めていきたい。
- 問題意識:将来のあるべき姿をどのように描き、それを正確に他者と共有する方法を学びたいと考えていた。
- 手ごたえや気づき:長時間にわたってチームメンバーとディスカッションを重ねる中で、自身の考えを相手に正確に伝えることを意識して取り組んだ。自分では思いつかないようなアイデアを他のメンバーが数多く提案しており、他者の意見を引き出すことの重要性に気づかされた。さらに、実態と俯瞰の視点を行き来する体験を通じて、自分の業務にどう活かせるかのヒントを得ることができたように感じている。ただし、現時点ではあくまで「活かせそうな気がする」段階にとどまっており、今後これを実際の行動に反映させるには継続的な努力が必要だと実感している。
- 答えのない課題に対して、自分の答えが何をもって正しいのかと言える根拠をいかによく考えられるかが重要だと感じた。
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| 準備ワークショップの様子 |
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関連文書
本件に関するお問い合わせは、【お問い合わせ】フォームよりご連絡ください。
以上




