2023年度に立ち上げたロボフレ委員会(委員長:東大・佐藤知正名誉教授、副委員長:産総研・谷川民生CPS研究センター長)に続いて、委員会の名称をデータ活用委員会と改名し、活動を継続しております。本年度も各分野でのロボットフレンドリー環境構築の好事例をご講演いただくと同時に、AI活用の好事例のご講演もいただき、昨年に続いてその結果を取りまとめております。以下に順次公開いたします。
【2026年度・データ活用委員会活動成果纏め】
■第1回_力指令計画法 佐藤先生前説明 ≪動画視聴≫
安価なアームロボットや、ヒューマノイドロボットでは、剛性が確保できないメカニズムのアームにより、マニピュレーション作業を実施できなければならない。その際に、どのように力を対象物にかけたらよいのかという“力指令計画”が重要になると考える。最近の計算機の高速化により1msで力指令を与えることができる時代における、あたらしいマニピュレータの使い方をその指令とともに考察する。
・広大:菊植亮先生 ≪ご講演資料≫ ≪動画視聴≫ ≪纏め資料≫
■第2回 製造業現場データの温故知新的収集、蓄積、活用。トップダウンとボトムアップ
・川崎重工・酒井様:トップダウン・トヨタの自動化ロボット化 ≪ご講演資料≫ ≪動画視聴≫ ≪纏め資料≫
・インフォグリーン・竹原様:ボトムアップ・機械やシステムの図面データを手掛かりにその利用をどのようにして可能にするのか
■第3回 溶接コンテンツ
今回の委員会では、溶接領域で議論する。溶接には、部材を溶接する作業工程そのもののみならず、その前後の工程に多様な作業ノウハウが存在する。例えば、溶接前工程には、溶接する部材の加工法や溶接を実施しやすくする業姿勢や治具の選定ノウハウが、溶接そのものの工程には、溶接法をはじめ溶接条件や良品条件に関するノウハウが、さらに溶接の後工程には、残留ひずみへの対処や検査のノウハウなどというように、溶接作業を上手に実現するには非常に多岐にわたる豊富なノウハウが必要となる。生成AIは、このような様々なノウハウをコンテンツ産業として蓄積・再利用することを可能とする。
これらのことを念頭に、今回のご講演では、1)溶接作業を得意とするSIerの観点から、溶接コンテンツの多様性とそれをロボットで実現する場合の工夫を、そして、2)暗黙知の形式知化の観点から、Geniac Prizeを受賞されたTig溶接における受賞内容を、ご説明いただく。
・高丸工業:高丸社長 ≪ご講演資料≫ ≪動画視聴≫ ≪纏め資料≫
・三菱重工:小松様 ≪ご講演資料≫ ≪動画代替パラパラ漫画≫ ≪纏め資料≫
■第4回 製造業現場データの温故知新的収集・蓄積・活用2
生成AIのためのデータ収集が熱を帯びている。ロボット作業のデータ収集拠点を設けてデータ収集することも大事ではあるが、実は日本には、モノづくりに関して膨大な“ノウハウや知見”などが蓄積されている。ここでは、これらを“製造業現場データ”、“現場知””と総称する。製造知は、紙の形でしかなかったり、人の頭の中にしか存在しない場合もある。このような隠れ現場データを掘り起こしつつ収集し、蓄積し、活用することが、日本の宝の有効活用という意味で重要と考えている【データの温故知新】 。これは新しいデータ収集の労力も軽減する。今回の委員会の前半では、このような製造知の収集・活用に関して、抽象度の高いレベルから始めて低いレベルへ向かって扱うトップダウン的アプローチのご講演をいただく。そして、今回の委員会の後半では、ネジ栓自動巻締機(スクリューキャッパというフォースコントロール機械の実現時に不可欠であった、1)システムの低慣性化、2)高応答性モータの選定、3)所望トルク特性の実現に役立った工夫をご説明いただく。この工夫は、ヒューマノイドロボットに作業を実施させようとする場合に不可欠な工夫点となっていることを議論したい。というのは、ヒューマノイドは,多関節・多自由度の人間型肢体を持つため,産業用ロボットのような高剛性機構の確保が難しく,本質的に「柔らかいマニピュレータ」を持ち、このような柔らかい機構で作業を実施するには、人間がやっているようなフォースをコントロールする必要があるからである。
このように本委員会では、製造知の温故知新が真に有効なのか?の活発な議論をしたい。
・川崎重工・酒井様:製造知の収集・活用2 ≪ご講演資料≫ ≪動画視聴≫ ≪纏め資料≫
・渋谷工業・村中様:ボトルキャップを締めるシステム ≪ご講演資料≫ ≪動画視聴≫ ≪纏め資料≫