ロボットイノベーションWG

ソフトウエアアーキテクチャ仕様書

産業用ロボットは,ものづくりを支える不可欠な要素であるが,近年の適用範囲の拡大に伴い,従来の少品種大量生産を前提とした「事前の厳密な環境整備とティーチング」に基づく運用ではコストや柔軟性の面で限界を迎えている.特に三品産業や物流分野では,対象物や環境の不確実性が高く,ロボットが自ら状況を「判断」し、適応的に振る舞う能力が求められるようになってきている.

こうした背景から,本報告書では人とロボットが固定的な役割分担を超え状況に応じて判断や制御の責務を動的に移行し合う「半自律」や「遠隔介入」の考え方を体系化するとともに,単なる自動化の追求だけではなく,不確実性の下で作業継続性を最大化するための仕組みを整理している.

本報告書の内容は,モバイルマニピュレータへの応用やサービスロボット用途まで広く拡張可能な汎用性を備えたものであり,現時点では仕様化に向けた検討の途上ではあるが議論の経緯には実務上の重要な示唆が含まれており,ロボットに関わる多くの技術者・研究者に広くご覧いただきたい.

 

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