2016年、RRIはドイツPlattform Industrie 4.0(PI 4.0)と日独共同声明を発表し、以来、IoT/ Industrie 4.0に関する様々な課題の解決に向けて継続的に連携活動に取り組んできました。現在は、サイバーセキュリティ、国際標準化、デジタルビジネスモデルに焦点を当てた活動を展開しています。本書はこの日独連携活動での国際標準化に関する成果の一つで、PI 4.0の傘下でIndustrie 4.0に関する標準化を推進しているStandardization Council Industrie 4.0(SCI4.0)との共同文書です。
日独の喫緊の課題である環境負荷の低減とQoLの向上による持続可能な社会・産業を実現するためには、ライフサイクル全体を考慮した製品や活動の見える化とモデル化が重要であり、デジタルツインはこのモデル化の基礎となります。また、デジタルツインの相互運用性は、様々なイノベーションの可能性を産み出します。本文書は、日独両国におけるユースケースの分析に基づき、スマート・マニュファクチャリングとその社会への広範な応用を視野に入れた、デジタルツインの参照モデルと標準化の要件について説明しました。