1.「ケース強度評価SWG」について
(1)背景・趣旨
物流倉庫内における段ボールケースの扱いはいわゆる重筋作業であり、ロボット適用が望まれています。しかしながら、ロボット荷役中の段ボールケース破損を避けるために、ロボットの速度が上げられない、もしくは段ボールケースの種類によっては人手に頼らざるを得ないといった課題がありました。
本SWG は、段ボールケースの強度に着目し、ロボット荷役に耐え得るか否かのケース強度評価方法を検討します。具体的には、段ボールケースの重量と、段ボールケース自身の天面(上面)はがれの関係を明らかにします。これにより、ロボット荷役中の段ボールケースの破損率を下げて、投資効果に見合うロボット速度が達成可能となることを想定しています。
(2)活動内容
2025 年度の活動は、ケース天面強度を導出するための試験方法の確立、代表的なケース仕様における天面強度の測定、得られたケース天面強度とロボット荷役の機械能力・ケース破損率の相関を実用検証にて確認することを予定しています。
2. 活動状況と参加メンバー
2025年6月1日付でSWGを発足し、現在まで5回のSWG会議を開催し検討を進めています。参加メンバーは次の通りです。
リーダー:ロジスティード(株)
サブリーダー:(株)NX総合研究所
メンバー:
(株)IHI、(株)IHI 物流産業システム、アサヒ飲料(株)、イオン(株)、 イオングローバルSCM(株)、花王(株)、岐阜プラスチック工業(株)、キリンビバレッジ(株)、サントリーホールディングス(株)、日本トーカンパッケージ(株)、三菱重工業(株)、(株)Mujin Japan、レンゴー(株)
オブザーバー:
(株)フレームワークス
経済産業省 商務・サービスグループ 物流企画室
経済産業省 製造産業局 産業機械課 ロボット政策室

参考:アーム式ロボットによる段ボールケースの荷役
(出典:ロジスティード(株))