■第25回中小AG会合 [2024/2/14(水)]
●議題:
議事 | ビデオ |
(1)開会挨拶 松島主査 | ![]() |
(2)過去4回のDX事例の振り返り |
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(3)4事例からDX化成功の要件の抽出 |
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(4)DX化成功の要件の展開方法の検討 |
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(5)まとめ 松島主査 | ![]() |
出席者:
松島主査 大川副主査 永森様 今野様 林様 兼子様 樋口様 志村様 柏原様 水上様
小松様 石村様 黒澤様 藤倉様 熊谷
(1)開会挨拶
・挨拶/ 中小企業のデジタル化についてフランクに語り合える場を作りたい。
・トマト工業の事例紹介/ 下請けをやめて自社の商品をネットで販売するなど、デジタル化に取り組んだ中小企業の成功例を紹介。
・DXの本質について/ DXは何を変えるかではなく、会社をどう動かすかという主体的な行動が大事であり、規模を大きくすることが目的ではない。
・会合への期待/ DXに関する本質的な要素を皆さんと共有し議論したい。
(2)過去4回のDX事例の振り返り
24回会合の IBUKI様の事例 <https://youtu.be/Rw0oBKSczns>
IBUKIさんは武州にも見学会に来てくれた人で、デジタル化を始めた頃のスタートラインを見たことがある。
IBUKIさんはデジタル化を徹底して進めたところと、BIツールを使って見せ方がうまい。
23回会合の 樋口製作所様の事例 <https://youtu.be/IKRScxW9n_s>
22回会合の 三田工機様の事例 <https://youtu.be/rxBZ_t2uaCY>
21回会合の 錦正工業様の事例 <https://youtu.be/Yx-JWcrvLSo>
(3)4事例からDX化成功の要件の抽出
初期衝動、当事者意識、現場主導、スモールスタート、アジャイル、UXなどが共通点。
初期衝動とは、本人がやりたいと思っていることをまずはやってもらうこと。
当事者意識とは、他者の事例に刺激されることで現場で当事者意識を持つようになること。
現場主導とは、ITの人たちもその現場で困っていることに直面していること。
スモールスタートとは、ちょっとした成功体験を積み重ねて次のステップにつなげること。
アジャイルとは、試行錯誤しながら進めること。
UXとは、ユーザーが使いやすいインターフェースを作ること。
<抽出された要件>
・成果、QCDの改善だけでなく、現場の人の自立、経営者意識、改善アイデアなどの次元の高い成果が出ている。
・現場の人が自律することは最大の成果であり、それにより現場の人が経営的観点を持つようになったり、改善アイデアが
出てくるようになったり、事業の重要な項目は全従業員が考えて動くようになったりする。
・人材と体制、デジタル人材は初めからいなくて、未経験者やリーダーが実践を積み上げて学習している。
・試行錯誤できる環境があり、挑戦できるような環境を作ることも共通している。
・経営と文化、デジタル化する仲間やコミュニティが大事。社長のやりたいことを優先しない。みんなで楽しく進める風土がある。
・経営者がワンマンから従業員に任せる文化に変革している。
・社内での意識合わせ、効果の理解が割と時間を割いている。
<意見交換>
・自律し、やってみることが大切。それを叩いて改善することが大切。
・デジタル人材は育てるものである。
・支援機関と中小企業の関係(学び方)は新しくなっている。
・新しいことにチャレンジする風土を大切にしている。
・後継者ともデジタル化を通じコミュニケーションを行ってゆきたい。
(4)DX化成功の要件の展開方法の検討
自律したデジタル人材育成/ 身に付ける能力/
中小企業DXでは、請負型IT人材ではなく自律したデジタル人材が求められる。
自律したデジタル人材育成/ 組織的な育成
デジタル化は数名の担当者が推進するのではなく、全社の理解・応援が必須である。
全社的な興味を引く初期段階の支援がしっかりと行われていないと感じている。
自律したデジタル人材育成のステップ
ステップ1/ 一部の人々が自主的に調査を始める。 <<< ここから始める
ステップ2/ その中の一部が自分で行動を起こす。
ステップ3/ 自発的な行動を起こす人々をデジタル担当者として後付けで認識する。
DX化成功要件の展開方法例
デジタル化アイディアワークショップを開催し、デジタル化の事例やツールを紹介
ここでは、全社的な理解と興味を引くことを試みている。
<意見交換>
・デジタル化アイディアWSは集客が大変であり、支援する側も当事者意識を持ち、企業とのネットワークや関係性を作ることが重要と考える。
・支援機関は、企業に対しては場づくり、予算に対しては成果が必要。
・デジタル人材を作るフェーズ、デジタル人材を活用するフェーズ2つに分けて考える必要がある。
・デジタル化は本業の力を最大化するための手段であり、社長のリーダーシップと現場の主体性が重要であると学んだ。
・デジタル化担当者は現場出身であり、武州工業の まちださんのようなロールモデルに刺激を受けて自律した。
・会社をまたいで、課題を同じくする人とコミュニティをもって学ぶことが大切。(鋳造業界は先行している)
・中小企業のデジタル化には現場の困り事を解決するという視点が重要である。これは、IVIが来期から始める中小企業向けのデジタル化
ワークショップのテーマとなる。
・自律したデジタル人材を育成するためには、デジタル担当者と責任者の思いを共有するワークショップや、API連携のハンズオンなどが役立つ。
・また、自律し始めた人たちをどう支援するかが難しい課題である。
(5)まとめ
・プロンプトエンジニアリング/ AIからの回答に突っ込みを入れることにより回答の質を高める手法がある。
・会合の成果/ 同様に本会合参加者は積極的に意見を述べ、議論の質を向上させることができた。
・今後/ 会合の今後も同様の議論を継続することとする。
以上