情報ロボット関連組織・団体・企業

株式会社 国際電気通信基礎技術研究所

概要

 けいはんな学研都市で、国際的な産・学・官の連携のもとに情報通信関連分野(人工知能、脳情報科学、ロボット技術、音声翻訳、無線通信など)における先駆的・独創的研究開発を推進している民間の研究機関。
 ATRのミッションは以下の通り。
  ・国際的な産・学・官の連携のもとに情報通信関連分野における先駆的・独創的研究を推進する
  ・優れた成果を挙げて広く社会・人類の幸せに貢献するとともに高度な専門的人材の育成にも寄与する
  ・世界的な研究開発拠点として関西文化学術研究都市の発展に中核的な役割を果たす

詳細

【事業内容】
 ATRでは、創立以来、国内外の大学や研究機関、企業との研究交流、共同研究を進めつつ、人工知能、脳情報科学、ロボット技術、音声翻訳、無線通信などの研究開発に取り組んでおり、最近では、これらの研究開発に加えて、生命科学、環境、食農などの分野へと研究領域の拡大を図っている。また、対外機関との共創にて、研究成果を事業化に繋げる活動や、事業開発における課題を研究開発にフィードバックさせ、事業ニーズに合った研究開発にも取り組んでいる。

【技術分野・組織体制】
〇脳情報科学分野
 ・脳情報研究所
  脳機能の計算論的理解に基づき、脳内情報を解読し、身体機能の治療、回復、補綴、補完を可能とするBMI を開発し、臨床応用と情報通信に役立てることを目指す。
 ・認知機構研究所
  最先端の脳活動計測法・ロボットや計算機による脳機能のシミュレーションを用いて、人間の高次脳機能を解明し、コミュニケーション支援や使いやすいインタフェースの開発に役立てる。
 ・脳情報解析研究所
  統計や機械学習の理論に基づいた脳の機能を理解するための手法の開発、また、それに基づいたコミュニケーション技術の開発を目指す。

〇無線通信分野
 ・波動工学研究所
  周波数資源の有効利用を図る技術、無駄な消費電力を削減する無線通信機器など、ユーザへの利便性を追求し無線通信の可能性を広げる研究開発を目指す。
 ・適応コミュニケーション研究所
  情報通信からエネルギー分野まで、安心で豊かな未来の実現に電波の利用は欠かせません。限りある電波資源を余すところなく有効利用し、快適なサービスを実現する先進技術や新アプリケーションの研究開発を目指す。

〇ライフサポート・ロボット分野
 ・知能ロボティクス研究所
  高齢者、障がい者の自立・社会参加を促すロボットサービスや使いやすいロボットインターフェース、超高齢社会に対応可能な生活支援ロボットなどの研究開発を目指す。
 ・石黒浩特別研究所
  常に「人とは何か」と人の本質を問いながら、人に近いロボットを用いた新たな人間調和型のコミュニケーションメディアの実現を目指す。

〇生命科学・環境・食農分野
 ・佐藤匠徳特別研究所
  生物科学、医科学、数理科学、工学系科学、計算科学を、融合させた分野横断型サイエンスを展開し、持続可能で健康長寿な未来社会の創成を目指す。

【人員】
 219名(再掲:研究者159名)
 研究者の内訳:契約研究者87%、出向者7%、プロパー6%、海外研究者約16%(2015年4月1日現在)

WebサイトURL

所在地

住所 〒619-0237 京都府 相楽郡精華町 光台2-2-2 

最終更新日:2017年1月11日
情報提供者:日刊工業新聞社