情報ロボット関連イベント

仁科芳雄博士顕彰事業 第24回ロボットコンテスト2016

概要

 仁科芳雄博士は、大学では物理学ではなく電気工学を学んでいました。物理学者になってからは、その経歴を活かして実験研究で多くの業績をあげ、日本初のサイクロトロン(原子物理学の実践装置)を完成させるなど「ものづくり」でも超一流の研究者でした。

 1993年(平成5年)に仁科芳雄博士顕彰事業の一環として始まったロボットコンテスト(ロボコン)は、岡山県内の中学生・高校生が参加し、仁科博士の素養の一面である「ものづくりの技と創造性」を競う大会です。創意工夫しながらロボットを製作し、競技に参加することを通して、科学する心を育むとともに、独創性や協調性、集中力を備えた健全な青少年の育成に資することを目的としています。

 現在、ロボットは工場で人の代わりに働くだけでなく、原子力発電所など人の入れないところで仕事をする作業用ロボットや人と心を通わせて動く人型ロボットなど、ますます活躍の場が広がっています。

 このロボコンは「アイテムをゴールに運んで、その得点を競う」ロボット競技です。作業用ロボットに類するマシンによる競技ですので、初めての人でも取り組みやすい点と、上位入賞をめざすなら高度なしくみの工夫や操作の習熟が求められるという奥深さを持っています。

 ロボットは、身近な材料を使用した手作りを基本として、廃材等の利用を推奨しています。賞は、得点を競う部門の他に、独創性やアイディアを評価する部門を設け、毎年少しずつアイテムと競技規則に変更を加えることによって、挑戦意欲を喚起し、新しいアイディア出現を促しています。

 ロボット競技の参加者たちは、競技そのものもさることながら、ロボットの構想から完成に至るプロセスや、操作に習熟して競技に臨むまでの体験、そして友だちとのふれ合いなど、何ものにも代えられない醍醐味があると言います。

 大会当日は、それぞれに個性的で、どことなくユーモラスだったり危なげだったり、それでいて工夫に満ちた手づくりのロボットを携えた選手たちが集結し、ロボットの動きに眼を集中して、熱い戦いが展開されています。

詳細

開催日:平成28年8月28日(日)

会場:里庄町立里庄中学校体育館

実績

 「ロボットコンテスト2016」は、中学校から20校48チーム、高等学校から12校23チーム、合計32校71チームの参加を得て、今年も盛大な大会となりました。今年は台風接近の影響で天気が心配されましたが、幸い雨はほぼ降らずにすみました。逆に会場の温度は比較的涼しくなり、結果的には恵まれたコンディションで大会を進行することができました。

 中学校部門は笠岡東中学校の「也の三連戦」号が優勝しました。かなり練習を積んでこの大会に臨んだようで、決勝トーナメントではプレッシャーのかかる中で常に安定した力を発揮していました。皆さん、おめでとうございます。桜が丘中学校の「桜中A」号は、中学校部門では最高点となる9,500点を取り、完成度が高く、高得点を狙える構造が素晴らしいロボットで“仁科独創賞”を受賞しました。

 高等学校部門は東岡山工業高等学校の「東工1号」が優勝しました。昨年、東岡山工業高等学校は10連覇を逃したことからかなり雪辱を期していたようで、チーム全員の強い気持ちが見ていて伝わってきました。皆さん、おめでとうございます。高梁城南高等学校の「城南電気1号」は、ボールとペットボトルを吸引する仕組みとパーフェクトを狙える構造が素晴らしいロボットで、今大会最高点の11,600点を取って“仁科独創賞”を受賞しました。

主催団体

科学振興科学財団

イベント情報

開催場所 里庄町立里庄中学校体育館
開催日 2016年08月28日

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最終更新日:2017年3月10日
情報提供者:事務局