会長挨拶

 ロボット革命イニシアティブ協議会(RRI)会長を仰せつかり、誠に身の引き締まる思いであります。岡村会長のもとで進めてこられたRRIの取組みが引き続き力強く前進できるよう、微力ながら全力で取組んで参りたいと存じます。

  成長戦略の一環として政府が掲げた「ロボットによる新たな産業革命」のアクションプラン「ロボット新戦略」に基づき2015年5月に発足したRRIはこのたび3年目を迎えます。この2年の間に、お陰様で協議会は順調に発展し、会員数も当初の倍以上の約500となりました。IoTの領域では、ドイツのインダストリー4.0推進母体との連携体制、また国内の工業会など関係団体との協力関係を築き、国際標準化、産業セキュリティなど世界共通の課題解決に向けた議論が進められています。また中堅・中小企業におけるIoT利活用をサポートする好事例の共有、地方における支援機関の設置などの対策も、ひとつひとつ実行に移されつつあります。また、ロボットの領域では、ロボット新戦略が掲げる世界一のロボット利活用社会、ロボットがある日常、また世界一のロボットイノベーション拠点の実現に向けて、システムインテグレータの育成、ユーザと供給者のマッチング、安全確保のためのガイドラインなど社会実装面での仕掛けやルールの整備、またプラットフォームロボットの国プロ発足、国際競技大会としてのWorld Robot Summitの立ち上げなど、イノベーション推進のためのアイデアが実行に移されております。発足以来2年間RRIを率いて下さいました役員の皆様そして会員の皆様のご尽力に対し、この場をお借りして厚く感謝の意を表したいと存じます。

  さて今年に入り、我が国の産業が目指す姿を示すコンセプトとして「Connected Industries」が政府から示され、RRIには、このConnected Industriesのものづくり・ロボティクス分野における推進役が期待されております。IoTとロボットによりデジタル・ネットワーク時代に対応したモノづくりのあり方を追求するRRIとしては、私共の活動の重要性がこのConnected Industriesのコンセプトによってより一層明確化してきたものと考えております。RRIの設立母体である日本機械工業連合会とも引き続き密接に連携しながら活動の一層の充実に取り組んでゆきたいと考えております。

  Connected Industriesが打ち出される背景には、新たなイノベーションの進展の下でグローバル競争が今後もますます激化していくという認識があります。巨大なグローバル市場における競争のなかで、企業単位のスケール・エコノミーを補完するような「新しい形でのスケール・エコノミー」の追求が、いずれの国の企業にとっても、死活的に重要になってきていると考えております。具体的には、企業の枠組みを超えた新たなビジネスモデルを伴う取組みの重要性が高まっており、国際標準化戦略も含めて、競争力を相互に高める方向での企業間連携や新たな協調領域の追求が、今後ますます戦略的に重要になってくるのではないか、と強く感じている次第であります。会員の皆様とともに、こうした課題の解決に向けて真摯な取組を進めていきたいと思いますので、よろしくご指導、ご支援の程お願い申し上げます。

会長  大宮 英明
2017年