WG1/ ハノーバーメッセ2024報告書 産業データスペースの動向とその背後で進む欧州のデータ戦略
世界最大級の産業見本市であるハノーバーメッセ2024にて実施した、ドイツPlattform Industire 4.0(PI4.0)との日独連携協力の成果発表、および製造関連データスペースの動向調査についての報告書です。また、ハノーバーメッセの展示の背景としての欧州データ戦略の動向について解説します。
日独連携協力では、製造データスペース、産業セキュリティおよび国際標準化について共同文書を公開すると共に講演を実施しました。本文書では日独連携協力活動の概要と、共同文書の概要および製造業における位置づけを解説します。
製造データスペースの動向については、PI4.0のブースでのManufacturing-Xおよびその一翼を為すFactory-Xの11のユースケースを紹介します。また、製造データスペースにおける国際連携について議論する場であるInternational Manufacturing-X Councilの会合にも参加したので併せて紹介します。
EUではデータ利用を促進するために法整備を進めており、今年のハノーバーメッセではドイツの製造業においてアセット管理シェル(AAS)の普及、Cyber Physical System(CPS)の進化と、データスペースの展開を合わせて、産業データ連携による破壊的なイノベーションの下地が着々と整備されていることが認められました。これらの動きを受けて、その背景にある欧州データ戦略の動向を解説すると共に、日本の製造業のデータ連携における課題について述べます。
また、ハノーバーメッセ2024に現地参加された皆様にて座談会を開催しました。録画を公開していますので併せてご覧いただければ幸いです。ハノーバーメッセから見出した、データ連携・データスペースの社会実装が具体化している状況や、最新技術のトレンドなどを、幅広い観点でご議論いただいきました。
Webinar【4th IRアカデミー2024】第8回 ハノーバーメッセを解く
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